LED回路工作部屋
赤外線リモコンの作り方

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赤外線リモコンの説明

■■■■■■ 赤外線リモコンとは  ■■■■■■
 テレビなどの家電製品を遠隔で操作するために付属する操作器は、ほとんどが赤外線を使った、いわゆる赤外線リモコンを使用しています。
 リモコンのボタンを押すと、赤外線LEDを点滅させて信号を送り、受信側はその信号と一致した動作を行う仕組みです。



■■■■■■ 赤外線リモコンの仕様  ■■■■■■

 下記は赤外線リモコンで使用する仕様です。他の仕様もありますが、ここでは割愛します。

  赤外線リモコンは自然界のノイズを避けるため 38KHz変調 をかけている。 ※38KHz変調とは赤外線LEDの発光を38KHzでオン・オフすることです
  38KHz変調 をかけないと赤外線リモコン受信モジュールの出力は反応しない。
  赤外線リモコンで使う信号形式は NECフォーマット やメーカー独自のものがある。

■■■■■■ 38KHz変調 と 赤外線受信モジュール  ■■■■■■

 赤外線を使ったリモコンの受信部となる 受信モジュール は、自然界の赤外線とリモコンの赤外線を区別するため 38KHzで点滅(変調)させた 赤外線のパルスのみ受信するようになっています。
 上記説明だけでは いまいち分かりにくいので下図 【図A1】 を参考に説明します。

 リモコンの受信部となる 赤外線リモコン 受信モジュール に DC5V の電源を接続すると、38KHzの赤外線を受信していない状態で OUTの出力 Highレベル ("1") になっています。
 この 赤外線リモコン 受信モジュール に、赤外線LED で38KHzの赤外線を当てると、 当ててる時間だけ 赤外線リモコン 受信モジュール OUTの出力 Lowレベル ("0") になります。
 デジタル的に解説すると、 赤外線LED 【38KHzで点滅させている時を "1" 】【消灯している時を "0(ゼロ)"】 とすと、 赤外線リモコン 受信モジュール の出力の関係は下記になります。
 赤外線LED = "1" → 受信モジュール = "0"
 赤外線LED = "0" → 受信モジュール = "1"
 このように 赤外線リモコン 受信モジュール 側では結果が反転するので、受信コードを再構成する場合に注意が必要です。




■■■■■■ 信号コードの説明  ■■■■■■

 赤外線リモコンは 送信機 から 信号 を送り、受信機 では、受信した 信号 と一致した動作を行います。 この 信号 とは何でしょうか?
 赤外線リモコンで使用している 信号 は主に NECフォーマット や 家電協フォーマット または メーカー独自のものを使用しています。
【図B1】 は NECフォーマット の基本構成です。 この 信号 の 内容を変えることで、赤外線リモコンでいろいろな操作が行えます。
 信号(データ)の中身は リーダー部 と 4バイト(8ビットで1バイト) のデータでできています。
 4バイトのデータはそれぞれ [カスタムコード@] [カスタムコードA] [データコード] [データコード(反転)] といった内容です。
 リーダーコード や ビットの "1" または "0" は、0.56ms を 1T として、 Highレベル ("1") Lowレベル ("0") の長さを変化させて識別しています。※下図参照



■■■■■■ データの送信、受信について  ■■■■■■

 データはbit(ビット)単位で送ります。送るコードが 01 AA BB CC (16進数 4byte(バイト)) の場合、リーダーコードの後に 32bit分 のデータを送信します。
 01 を 2進数に変換すると 00000001 ですが、送信時は 0bit から 7bit の順に送るので、1→0→0→0→0→0→0→0 の順でデータを送ります。