LED回路工作部屋 > GSX1300R ハヤブサ用 ギアポジションインジケータの製作 【最終更新日:2012/1/16】
GSX1300R ハヤブサ用 ギアポジションインジケータの製作
■ 回路の説明

 今、乗っているオートバイは選択しているギアの表示機能が無く、たまに選択しているギアが2速?3速?など間違うことがある。その為、現在のギアは何速か? を表示できる、ギアポジションインジケータを製作してみました。
 PICマイコンはA/D変換およびシリアル通信モジュール搭載で、小型でピン数が足りる「16F688」を使用することにしました。


■ 製作工程(その1)

 とりあえず、配線図を描き、テスト用のギアポジションインジケータを作ってみました。まだプログラムはできていないので、現状動きません。また、上部コネクタはシリアル通信用で各ギアのA/D変換の値を解析するのに使用します。A/D変換の値が分かれば不要です。


■ 製作工程(その2)

 PICに入れるプログラムを作ります。
 最初から使用する機能を全て取り入れたプログラムを作ると、動作不良の際に、プログラムがどこで間違って動かないのか見当をつけづらいので、7セグメントLEDの表示部分から作っていきます。

 7セグメントLEDはダイナミック点灯方式です。0〜9とE(エラー)、n(ニュートラル)の表示ができるようにプログラムします。Timer0のフラグに同調して数字を順に変えていく動作が確認できれば成功です。

 次にA/D変換のプログラムを組み込みます。最後にシリアル通信用のプログラムを組み込みます。



■ 製作工程(その3)

 実際にオートバイに取り付けてA/D変換値を解析します。おおまかな変換値は以前各ギアの分圧電圧を調べたことがあるので、A/D変換値に該当する各ギアの7セグメントLEDに表示する数値は組み込み済で、解析値を基に補正します。
 A/D変換する範囲は0V〜5Vで、解析レベルは7bit分128段階(0〜127)です。解析データは以下です。

 ※各6回取得データのみ表示
 ・1速 = 047,046,047,047,046,047 (046〜049の範囲)
 ・ニュートラル = 127,127,127,127,127,127 (127のみ)
 ・2速 = 060,059,058,058,060,060 (058〜061の範囲)
 ・3速 = 079,078,079,078,078,078 (078〜079の範囲、たまに88?)
 ・4速 = 099,098,097,100,100,099 (095〜099の範囲)
 ・5速 = 114,114,115,114,114,114 (113〜115の範囲)
 ・6速 = 122,122,122,123,124,123 (121〜124の範囲)



■ 製作工程(その4)

 本番用のギアポジションインジケータ基板を作ります。動作が不安定なところがあったので配線図を修正。
 不安定だったところは下記。

 @エンジン始動後に基板の電源を入れると7セグメントLEDにきちんと表示しない。(プログラムが暴走する?)
 AHIDヘッドライトを点灯するとプログラム暴走。

   などなどノイズの影響が多々あったが、いろいろ試行錯誤の結果、問題無く動作するようになった。